🏡 賃貸不動産経営管理士試験対策:長寿命化の鍵「SI住宅」をマスター!【元公務員宅建士ひろきちの合格ブログ】
賃貸不動産経営管理士試験の「建物の構造・設備」分野で、近年特に重要性が増しているのが「SI住宅」です。これは、建物の長寿命化や資産価値の維持に深く関わる考え方であり、管理実務でも必須の知識となります。
SI住宅の定義、メリット、そして宅建との関連性をしっかり押さえて、試験対策を万全にしましょう!
💡 SI住宅(スケルトン・インフィル住宅)とは?
SI住宅は、「Skeleton・Infill住宅(スケルトン・インフィル住宅)」の略称です。
この工法は、建物を大きく2つの部分に分けて考え、それぞれに異なる耐用年数と機能を持たせることを特徴としています。
1. スケルトン(Skeleton:骨格・構造躯体)
- 役割: 柱、梁、床(スラブ)、外壁など、建物の構造を支える骨組みとなる部分。
- 特徴: 高い耐久性(耐久年数100年程度を想定)と耐震性が求められ、容易に変更ができない共用部分として扱われます。
2. インフィル(Infill:内装・設備)
- 役割: 間仕切り壁、内装(クロスなど)、給排水・電気・空調設備など、住戸内部の機能・装飾に関する部分。
- 特徴: 可変性とメンテナンスの容易さが重視され、入居者のライフスタイルや流行に合わせて自由に変更・交換できる専有部分として扱われます。
✅ SI住宅のメリット(管理士として重要!)
SI住宅が賃貸住宅として優れているとされるのは、その構造が以下のメリットをもたらすからです。
| メリット | 詳細 | 管理上の影響 |
|---|---|---|
| リフォーム・メンテナンスの容易さ | 設備や配管を二重床・二重天井内に設置するため、躯体を壊さずに交換・点検が可能。 | 修繕コストや工期の短縮、入居者への影響軽減。 |
| 間取りの自由度が高い | 間仕切り壁が構造とは独立しているため、家族構成やライフステージに合わせて間取り変更(リフォーム)が容易。 | 入居者ニーズへの対応、空室対策としての価値向上。 |
| 資産価値の維持 | 構造躯体(スケルトン)が長寿命であるため、内装・設備を交換するだけで建物を長く使用でき、資産価値が低下しにくい。 | 長期的な安定経営、大規模修繕計画の策定がしやすい。 |
🤝 宅建業法との絡み
元公務員宅建士として、SI住宅が宅建業法上どのように扱われるかを確認しておきましょう。
1. 重要事項説明(宅建業法第35条)
賃貸借契約の重要事項説明では、共用部分と専有部分の範囲を明確に説明する必要があります。
- SI住宅の場合、スケルトンは原則共用部分、インフィル(特に室内の間仕切りや内装)は専有部分の範囲になります。
- 特に、給排水管などの設備配管が共用部分(スケルトン側)に含まれることで、専有部分内のリフォームの自由度が高い点を説明できます。
2. 契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)
- スケルトン(構造躯体)に欠陥(ひび割れ、耐震性の不足など)があった場合、その責任期間は長くなります(オーナーや売主の責任)。
- インフィル(内装や設備)に欠陥があった場合、一般的な設備と同様に、比較的短期で責任期間が終了することが多いです。
(間違えやすいポイント!)
試験で「SI住宅は、スケルトンとインフィルがどちらも入居者の自由になる」といった引っかけが出ることがあります。スケルトンは建物の根幹であり、勝手に変更することはできません。
⚠️ 管理士として押さえるべき実務上の注意点
- **二重床・二重天井の管理**: 配管のメンテナンスは容易ですが、**遮音性能**が入居者の生活の質に直結します。遮音性能を確保するための仕様(クッション材など)が適切に維持されているか確認が必要です。
- **リフォーム時の制限**: インフィルは自由に変更可能とはいえ、**給排水の縦管(共用部分)の位置**は変えられません。水回りの移動には一定の制約があることを入居者や業者に説明する必要があります。
📣 ひろきちの一言
今日、私は忘年会です。忘年会シーズンですが、飲みすぎて次の日が辛くなるのがとても嫌なので、気をつけます笑
(賃貸不動産経営管理士試験の勉強も、体調を整えて着実に進めていきましょう!)


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